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返信先: 大澤寛のタンゴ訳詞集

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匿名
無効

「Fueron tres años」(三年過ぎて)
Letra y música : Juan Pablo Marín (1928-87)

話しかけてはくれないな 俺の宝もののお前
話しかけてはくれないな ずっと俺を見ようともしない
三年が過ぎたのだ 俺の命のお前
お前の心から遠く離れて三年
口を開いてくれよ 黙っていないで
俺が死にそうなのが判らないか
俺をこの苦しみから解いてくれよ
お前が黙っているのは 俺に別れを告げているのだ

人生なんて何だ
泣くことなんかあるか
運命なんて何だ
俺には悩むことと苦しむこと
だけどほんの少しだけ お前に唇付けさせてくれ
そしたらすぐに俺は出て行くから
俺をこの苦しみから解いてくれよ
お前が黙っているのは 俺に別れを告げているのだ

今も俺の唇には 別れの唇付けの熱さが残っている
お前の黒い瞳が 俺に泣いてくれていたのが
お前の嘘だったとはなあ
口を開いてくれよ 黙っていないで
俺が死にそうなのが判らないか
俺をこの苦しみから解いてくれよ
お前が黙っているのは 俺に別れを告げているのだ

邦訳:大澤 寛

「昔の女」 というジャンルもまたタンゴには数多い。そしてこのジャンルには男の泣き節という世界と, 落ちぶれた女を見て溜息をついているという光景とがある。後者には「Fangal」や「Vieja Recova」 など。