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「El trompo azul」(青い独楽)
Letra : Cátulo Castillo (1906-75) Música : Héctor Stampone (1916-97)
私が昔持っていた
弟みたいな青い独楽
古い敷石飛び跳ねて
町の左側を逆回り
大きな門や垣根のある町を
鉄の心棒の先端(さきっぽ)は
ぶつけ合いのゲームでは
負けを知らない大スター
その一方で寝坊の独楽は
その心棒の手の中で
愛を夢見て眠るだけ
遊びの好きな私の独楽よ!
溝に住むコオロギの詩
コオロギに何をあげようか
お前の心と
絶えず路地から聞こえる
ビオリンの音色の他には
だけど地球は廻ってる
ぼんやりと 大きな空っぽの独楽のよう
遥か彼方へ去りながら
私たちを裏切った
街角とジャスミン
月と月の眼差し
私の孤独が 青く汚れて
年齢(とし)を忘れて帰って来る
泥と敷石の この街へ
邦訳:大澤 寛