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返信先: 大澤寛のタンゴ訳詞集

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匿名
無効

「El encopao」(酒浸り)
Letra : Enrique Dizeo (1893-1980) Música : Osvaldo Pugliese (1905-95)
他人(ひと)からは言われる 俺は“酒浸り”だと
俺に何があったのか知らない他人(ひと)からは
他人(ひと)には誰でも同じこと
言いたいことは言わせて置こう
俺には別に害はない
他人(ひと)からは言われる 俺は“酒浸り”だと
俺みたいに生きてると
誇りも捨てるものだと
そんなことを言う他人(やつら)には
判りもしない
酒に怒りを鎮める男には
正しい理由(わけ)のあることを

要するにあの女にしてみれば
あの角の酒場に入り浸りの
俺のような生き方をしようが
どうでもいいことなのだ
あんなに綺麗だったのに
それを忘れてしまって
要するにあの女にしてみれば
夜も昼も 昼も夜も 
カニャ酒と思い出に酔い痴れる
俺のような生き方をしようが
どうでもいいことなのだ
一生をかけたそれが俺の愛なのだ

他人(ひと)からは言われる 俺は“酒浸り”だと
嘘ではない 俺は道を誤まっている
全ては俺に悩みと影の刻印を押した
あの浅黒い肌の女のせいだ
他人(ひと)からは言われる 俺は“酒浸り”だと
だけど誰も俺とは勝負しようとしない
男たちは出会って そして互いに向き合い
勇気を試すものなのだから 邦訳:大澤 寛