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返信先: 大澤寛のタンゴ訳詞集

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匿名
無効

「El curda」 (酔いどれ)
Letra y música : Francisco Floreal García + Francisco Lafémina + José Zas Hache

何が構うものかい 年を喰った飲んだくれと言われたって
何が構うものかい 酔っ払いだと噂をされたって
誰も俺の悩みに構ってはくれないだろ
俺だって 誰にも話はしないんだが
いろいろ言われるけど 俺は気にしない
そう 正直言って 気が付かないんだ
そして俺は 別の仲間たちと煙草と酒に
時間を潰しながら 日を暮すんだ

寂しい どうでもいい夜には
どこかの飲み屋のカウンターに心を預けて
酔いどれが静かにしているときには
下司な連中に花など持って来させないでくれよ
酔いどれの動かない身体に 偽善者たちが
泣きながら集まってくるなんぞは真っ平だ
ぼやきながらこの世からおさらばしても
そんな死にかたには 慰めなんかはいらない
残された仲間たちが 俺の心の毒を抜き取ってくれるとき
タンゴで別れを告げて呉れよ 
この酔いどれが 踊りながら地獄へ辿りつけるように

何が構うものかい 年を喰った飲んだくれと言われたって
何が構うものかい 酔っ払いだと噂をされたって
誰もこの世で 俺に手を差し伸べては呉れなかったし
俺が頼りにしたのはいつも酒だったんだ
どうして俺が誰かに悩みを打ち明けないといけない?
飲みながら時間を潰す他に どんな夢がこの世にあるというのだ
雄(おとこ)の、男っぽいタンゴこそが人生なのだ

邦訳:大澤 寛