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返信先: 大澤寛のタンゴ訳詞集

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匿名
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「A mí no me den consejos」(俺に説教は無用だぜ)1930
Letra : Juan Andrés Caruso (1890-1931)
Música : Francisco Canaro (1888-1964) + Luis Riccardi (1895-1983)
世間の人は親切に 俺に説教してくれる
宿題を忘れた子供(ガキ)にするように
俺に説教してくれる 身体を大事にするんだと
世間は判っちゃいないんだ 俺に遊びをやめさせるのは 自殺をしろと言うことだ
俺に説教してくれる 金を費うな 酒飲むな
賭場で賭け事するでない
父親(おや)が残した財産を 大事に守って暮らすんだ
そう言われてもこの俺は 酒と女が好きなんだ
酒と女以外のことは Campoamor の戯言さ* *fantasia del porta Campoamor  
この詩人Campoamor が誰なのか不明

俺に説教は要らないぜ
銭をくれよ どっさり銭を
人生なんか浪費(す)ってしまおう
俺の若さを楽しみながら
俺に説教は要らないぜ
夢物語はやめてくれ
明日のことなど構うものか
今日銭があって元気なら
デビュー初日が上手く行った
踊り子よりも幸せだ

俺はかなり*知ってるぜ                   *más de cuatro = 沢山の・かなりの
銭があって マトモな暮らしをしようとしても
それは結婚式までのこと 騙されたんだぜ*           *cachar = (ラ米)だます、からかう、盗む
そんなに銭がありながら 惨めな暮らしをすることを
俺には向いてないんだ 結婚なんて
俺はとても幸せで 気楽なものさ 莫大な
親から継いだ財産で
そこで皆さん よく聞いてくれ
もう俺は あんた方の言うことは聞き飽きた
俺がいつか普通の*暮らしをすると       *de a pie = 普通の・一般の
邦訳:大澤 寛