ホーム › フォーラム › 資料掲示板 › 大澤寛のタンゴ訳詞集 › 返信先: 大澤寛のタンゴ訳詞集
「Criollita, decí que sí」(“はい”と言ってよ お嬢さん)
Letra : Alfredo Le Pera (1904-35) Música : Carlos Gardel (1890-35)
“はい”と言ってよ お嬢さん
“はい”と言ってよ お嬢さん
もう星が照らしてくれません
私の愛するあなたの瞳が
私に輝いてくれないから
空の欠片(かけら)をひとつだけ
それが私の気まぐれな幸せ
そして
あなたの瞳にわたしを結わえた
あの髪の毛のひと房を
宝物(たからもの)みたいに大切に
隠して持っているのです
何も言わないで お嬢さん
何も言わないで お嬢さん
風に向かって私が嘆いても
それは私の胸に 悩みが
彫り込まれているのだから
私にくれたね 小さな花を
そして私はあなたから
唇(キス)を奪ったのだった
あなたは決して知ることはない お嬢さん
どれほど私を傷つけたかを
私が奪い あなたが失くした
あの昼下がりの唇付(くちづけ)けで
“駄目”と言ってよ お嬢さん
“駄目”と言ってよ お嬢さん
私は苦しくて死にそうだ
何故なら あなたの唇付(くちづけ)けが
私の思いに火を付けたから
これから 私は持つことになる
私の胸で絡み合う 二つの悩みを
私の心はぼろぼろになり
嘆き続けて行くだろう
冷たくされると死にたくなるし
愛されたら燃え尽きてしまうのだから
邦訳:大澤 寛
Mechón : mechón de pelo髪の毛の房
Maltrecho/a : 散々な目に逢わされた・ぼろぼろにされた・虐待された
Desdén :menosprecio // indiferencia // desaire, ofensa