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匿名
無効

「Copa de ajenjo」(アブサンの杯)
Letra : Carlos Pesce (1901-75)
Música : Juan Canaro (1892-1977)

仲間だろ タンゴよ 唄ってくれよ
唄ってくれよ 俺は唄いたいのだから
今夜 俺はあの娘を待っている
だけど あの娘がやって来ないのは判っているのだ
そして このアブサンのグラスに
空しく 俺の悩みを閉じ込めようとしているのだ
仲間だろ タンゴよ 唄ってくれよ
唄ってくれよ 俺は泣きたいのだから

あの娘をこれほど愛して 
あの娘の魅力にとり憑かれていると思うと
今日の俺は誇りを捨てたのだ
忘却のグラスに あの娘の幸せを求めている
哀れな酔っ払いなのだ
運命は悪戯をするものだ 
一人の女に愛されたと 俺の心に刻み込んでいる
あの娘が戻ってくるかどうか判るものか
だけど俺はあの娘を待つのだ

仲間だろ タンゴよ 唄ってくれよ
想い出のように
俺が泣いたら それはあの娘を愛しているからだ
心がそうさせるのさ
アブサンをもう一杯くれよ
俺が飲みたくなっても 誰にも構うものか
今夜 俺はあの娘を待っている
そして あの娘がやって来ないのは判っているのだ

邦訳:大澤 寛