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「Canción desesperada」 (絶望の歌)
Letra y música : Enrique Santos Discépolo (1901-51)
俺は絶望の歌なんだ
激しいにわか雨に狂った木の葉だ
お前の愛のせいで 俺の誠意(まこと)は道に迷い
俺の心を粉々にして 沈んで行った
俺は 俺の中で 自分を見失った
夢を失くして泣き疲れて 眼が見えなくなった
俺はしつこい質問なんだ
自分の悩みと お前の裏切りを 叫びたてる
何故だ?
俺に愛することを教えたのは
愛が 夢を意味も無く海に捨てることなら
愛が 苦悩(なやみ)をかき立てて 泣くことを教える
古い敵(かたき)であるのなら
俺は訊ねる 何故だ?
そうだろう! 何故俺に愛することを教えたんだ?
お前を愛することが 俺の愛を殺すことなら
全てを与えて 得るものが無いとは ひどい侮辱だ
そして 別れの果てに 泣きながら
目覚めるとは、、、!
神は何処に居たんだ? お前が行ってしまった時に
太陽は何処にあった? お前を照らさずに
女は何故決して理解しないのか?
男が愛を捧げ 全てを与えることを
別の運命があることを信じさせるのは誰だ?
あれほどの夢を ああやって壊すのは誰だ?
俺は絶望の歌なんだ
自分の悩みと お前の裏切りを 叫びたてる
邦訳:大澤 寛