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返信先: 大澤寛のタンゴ訳詞集

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匿名
無効

「Caña 」(カニャ酒)
Letra : Enrique Esviza + Julián Arujo
Musica: Enrique Mónaco

マスター! もっとカニャを
グラスの縁まで満たしてくれ
俺の人生が失敗だとしたら
今日は気晴らしをしたいのだ 
caña = tafia = 代表的にはサトウキビから作る蒸留酒・焼酎・ラム酒
他人(ひと)から俺はやくざ者だと言われる
不機嫌な 気の荒い                
道を踏み外したやくざ物だと
だけどどうしてそうなのかは 他人(ひと)は知らない
二日酔いで今日目覚めて 他人(ひと)に笑われても
俺の心に巣食う苦しさを消し去るためなのだ

カニャよ
喉が焼けるようなお前を連れて
俺は心の傷を引き摺り
苦しみに耐えて行くのだ
カニャ酒よ
人はお前を毒だという
人生だって毒じゃあないか
愛が息づくことがなければ
俺はカニャ酒で酔い痴れたい
忘れることが出来るように
人を嫌うのが人生だったら
思い出すのは辛いことだ

他人(ひと)から俺はやくざ者だと言われる
飲み続け 飲み続けて 
どこかの飲み屋のカウンターの隅に
若さを捨てて行こうとしている
だけど 他人(ひと)は知らない
俺の機嫌が良いとき 塞いだ俺の心が
どんなにあの愛を想っているか                    邦訳:大澤 寛