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匿名
無効

「Barrio viejo」(古い町)
Letra : Eugenio Cárdenas (1891-1952)              
Música : Guillermo D. Barbieri (1894-1935)

俺の美しい町があった街路(とおり)
俺の昔の夢が未だある街路
木の葉のこだまを歌に乗せて
雲雀のように俺は帰って来る
忘れないでほしい 
帰って来るときに
俺は幸せを全て持って来た
だから俺は 帰り着いたら
俺の歌が持つ幸せを
置いて行きたいんだ

お前の窓の下まで帰って来た
愛する女が休憩(やす)んでいるのを
心地良い歌で目を覚まさせた
幸せだった頃の朝を思い出そうと
今日お前の街路(とおり)を歩き廻りながら
俺は自分を愛で満たしたい
目が眩むような 溢れる光の下で

俺の町よ 俺は決して忘れなかった
どんなに長い間離れていても
俺が楽しんだ町 町の端(すみ)っこ
俺の 遠い昔の日々の
輝きを探しに来たんだ
判ってほしい 
太陽に包まれたこの街路(とおり)から離れては
俺は生きられない
何故ならいつもここにある陽の輝きが
俺の愛を生き返らせてくれるのだから

邦訳:大澤 寛