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「Avergonzado」(恥じて) (年代不詳)
Letra : Carlos Bahr (1902-84)
Música : Roberto Garza (1912-81)
許してくれ 母さん 俺は約束を果たさなかった
あんたが望んでいたような人間にはならなかった
人生は罠だったんだ 俺に儲け話ばかりした
そして俺は 中身の無い夢を追いかけたのさ
人は金にしがみつくんだ 夜になると酒に
お終いには 己の身の破滅の墓を掘るんだ
一番いけなかったのは あんたが泣きながら
俺の過ちを償ってくれたことだ
だから 会いに来るのが遅くなったんだよ
あんたに顔を合わすのが恥ずかしいんだ
つまり 説明するのは難しいけどなあ
俺には あんたは神様より偉いんだよ
神様は時々 無慈悲になるもんだ
俺みたいに過ちを犯す者たちには
あんたはなあ 母さん 優しくて 俺のお袋で
赦しを呉れる人の一番純粋(きれい)な姿をしてるんだ
俺が分別が無かったのには 許しは請わない
罪は償うつもりだ 償わないといけないのなら
だけど 判ってくれよな 俺が恥じていることを
あんたに 酷い暮らしをさせたことを
悪い人間ではなくても 色んなことを考える
お終いには 酷いこともする
そして母さん あんたは全く酷い不幸に向かったんだ
俺が仕出かしたことのツケを払うという
邦訳:大澤 寛
Soga : (l.p.) = ventaja
De boca : 口先だけで・口約束で
Fosa : 墓穴、 fosa común : 共同墓地
Implacable : 容赦しない・仮借の無い・冷酷な
Inconsciencia : 2.無自覚・無分別
Perro : (l.p.) cosa ordinaria de mala calidad, trampa, engaño