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「A media luz」 (薄明りで)(1925)
Letra : Carlos César Lenzi Música : Edgardo Donato
コリエンテス街の348番よ
2階なの エレベーターがあって 2階は普通は3階のことを指す 1階がplanta baja 2階がprimer piso
門番は居ないし お隣も居ないの
部屋の中は カクテルと恋
マプレで揃えた調度品 Maple はブエノスアイレスの高級百貨店の名前
ピアノ ドアマットにナイトテーブル
電話は すぐ取れるわ
蓄音器は 私の華やかだった頃の
古いタンゴを泣いて聴かせてくれる
猫が置いてあるけど 磁器(やきもの)なの
恋の時に鳴いたりしないようにね
何もかも 薄明りの中に
恋は魔術師なんだから
唇付けは薄明りの中で
二人とも 薄明りの中に
何もかも 薄明りの中に
夕暮れの 部屋の中の
とても柔らかなビロード
薄明りの中の恋
フンカル局の1224番よ 気楽に電話してね
午後なら お茶とケーキね masa (南米で)小さいケーキ
夜は タンゴと歌よ
日曜日には お茶とダンスで
月曜日は 散らかしてるの
小さな部屋に何でもあるわ
大きなクッションも 長椅子(カウチ)も
何でもあるわ コカインもよ! Hay de todo como en botica あらゆるものが揃っている cocó はコカイン
絨毯(じゅうたん)は音を立てないし
恋の食事も出来ている poner mesa “食卓の準備をする” mesa puesta で“準備が出来ている”
何もかも 薄明りの中に
恋は魔術師なんだから
唇付けは薄明りの中で
二人とも 薄明りの中に
何もかも 薄明りの中に
夕暮れの部屋の中の
とても柔らかなビロード
薄明りの中の恋
邦訳:大澤 寛