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「Un copetín」(もう一杯)
Letra : José Fernández Perrusine (n/d)
Música : Juan Maglio (Pacho) (1880-1934)
一杯やるんだ あの娘(こ)のために
俺が一番愛したあの娘(こ)
俺はどれほど夢見たことか
乾杯するんだ あの娘(こ)のために
全てが終わって 人は去り
今俺は ほんの昨日の影法師
もう一杯やるしか能はない
何処に居るんだ? あのバスカ*
俺が愛した女の中で
一番気風(きっぷ)が良かったな
お前が愛した若い日の俺に
わき目もふらずについて来た
想い出しても悲しくなるぜ
もはや昔のあの頃の
日々が戻って来るじゃなし
俺が酔うのはそういう理由(わけ)さ
さあ! ボーイ!
もう一杯だ
*Vasca はバスク人の女性の意味だが、ここではその娘の仇名でもあったのだろう。
邦訳:大澤 寛
Copetín は小さいグラス=ショットグラスやリキュールグラスのこと。ここでは歌詞の内容から “もう一杯” としておいた。