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返信先: 大澤寛のタンゴ訳詞集

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匿名
無効

「Toda mi mida」 (命の限り)
Letra : Pascual Contursi (1888-1932)                           
Música : Aníbal Troilo (1914-75)

長い時が過ぎた今
お前に会えなくなって 話すこともなくなって
いつも いつまでも お前を探すのに疲れて
俺は お前に忘れられて 
ゆっくりと 死にそうなのだ
俺の冷たい額に お前は
唇付けを残すことはない

お前は俺を とても愛してくれた
とても とても 俺が愛したように
だけど その替りに 俺は悩んだ
もっと もっと お前よりも
何故 お前を失ったのか解らん
何時 お前が居なくなったかも
だけど おれはお前の傍に
俺の命の全てを置いて来た
そして今 お前は俺から遠く離れて
忘れる術を知ったのだ
俺は お前の人生の通り道なのだ
それだけなのだ

俺は死ぬ時に 欲しいものは何もない
お前を見ることもないだろう 
決して 決して
いつかお前が 俺のせいで
涙を流したとしても
それは 俺を深く愛してくれたからだ
必ず俺を許すだろう

邦訳:大澤 寛