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無効
「¿Qué querés con ese loro?」(あんなのとどうする気なの?)
Letra :Manuel Romero (1891-1954)
Música : Enrique Delfino (1895-1967)
私に“さよなら”も言わないであんたは逃げて行ったわね
心なしで意気地なしの卑怯者だわ
こないだの晩は芝居に行って終演(はね)ても戻って来なかった
くだらない芝居の踊り子に騙されたってね
どぎつい青のアイシャドウの 痩せて のっぽで 安い衣装の
汚い仕事に手を出している女にね
私とあんな薄汚い女と取り替えるなんて 情けない男ね
馬面をして上手くやってんのね 馬鹿ったれ
お宝を手に入れたんだろ 気をつけなよ するっと逃げちゃうよ
あばずれで 痩せっぽちで 醜女(ぶす)で
野良犬狩の車に見つかったら お終いね
趣味の良い人たちなら言うよ
あんたを私と取り合ってるあの化け物は
誰が見ても驚く醜女(ぶす)だって
あんたが 夜にぼんやりしていて出くわしたらさ
あんたの惚れたあれが *安飯屋の“トロペソン”で
食べ齧ってるのを見た人たちは言うに違いないよ
食べ物を奢ってやるよりは 着るものを買ってやれって
ついでにみっともないコートもね
邦訳:大澤 寛
* El Tropezón : Restaurante muy popular que hallaba en la calle Callao, entre Bartolomé Mitre y Cangallo (ésta última actualmente Presidente Juan Domingo Perón)