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「Pregonera」 (花売り娘)1945
Letra : José Rótulo (1905-65)
Música : Alfredo De Ángelis (1912-92)
象牙色した金髪のお姫様
私の青春の夢を虜にした
呼び売り歩く花売り娘
4月の或る日
パリの街路(とおり)の思い出
“赤いバラを一輪あなたに
愛の渇きのように赤い
薔薇と白いカーネーション
夢のように白い“
お姫様の売り声は続く
愛がひとつ カーネーションが1本
ボタンの穴に あなたの愛に
夢から生まれたカーネーション
私の燃える心を突き刺した
もう午後は暮れかかり
呼び売りの声が私に付いて来る
優しい愛と カーネーション
残ったのは カーネーションだけ
象牙色した金髪のお姫様
貴女の あのかすかな微笑みは何処へ行った
貴女の萎れた花と一緒に
私の夢も萎んで行く
私は貴女の声の かすかな木霊を聴いている
絶え間ない囁きのように
私の不安をかき立てる
再た夢を見る
狂ったような私の想い
そして再た 貴女の声で幸せになる
邦訳:大澤 寛