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「Plomo」1947 (鉛=鉛のような思い出)
Letra y música : Luis Rubistein (1908-54)
もう失うものは無い
そんなものは全部(みんな) 夢を見ながら失くした
お前の愛 俺の初恋
理由(わけ)もなく 何時とも知れず
大きな星が消えたように消えた
だから俺は 死んだように生きている
思い出のぼろ屑と一緒に
俺のぼろ布みたいな心は
もう駄目だ 苦しみに疲れた
もう失うものは無い
そんなものは全部失くした あいつの愛に
あいつの思い出が 鉛のようにのしかかる
俺は あいつの姿を思って血を流す
俺が沈む地獄のど真ん中で
あいつの思い出が襲いかかる
情け容赦もなく
助けてくれ 神よ 助け出してくれ あいつの眼差しから
俺の傷の血が止まらないから
あの身を焦がす炎の中の
俺を見てくれ 神よ 俺はもう駄目だ
この苦しみには
もう失うものは無い
そんなものは全部(みんな) 全部失くした
星が一つ 遠くに見えた
そして 俺の希望の光は消えた
あいつの愛を失くして
古い物語の 残酷な結末で
俺の傷は引き裂かれた
終わりのない苦しさ
俺の人生を粉々にした
もう失うものは無い
そんなものは全部失くした あいつの愛に 邦訳:大澤 寛
lontananza : 遠方、 (美術)遠景、背景 en entananza
olvido : 3.愛情の喪失、 愛想づかし
folletín : (新聞・雑誌の)連載小説
(侮蔑的に)大衆・娯楽小説 (テレビ)メロドラマ、嘘みたいな話
harapo :2.ブドウなどの搾りかすを蒸留する最終段階で出来る蒸留酒