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匿名
無効

「Pasional」 (恋狂いの)
Letra : Mario Soto (1912-95)
Música : Jorge Caldara (1922-67)

お前には判らないだろう 決して判らないだろう
恋い焦がれて 何度も何度も死にたくなることの意味が
お前には出来ないだろう 理解することが
愛して 狂うとはどういうことか
お前の唇は火を付ける お前の口付けは酔わせて
拷問にかけるのだ 俺の理性(あたま)を
渇き 俺を燃え立たせて
俺の胸に情熱の火を付ける

お前は 俺の中に釘付けになっている
燃えるようなこめかみの鼓動に お前を感じる
傍に居れば お前に恋し 離れて居れば
もっとお前を愛する

こんな風にお前を愛する 俺の命の恋人よ
こんな風にお前を思う 俺だけのものだと いつも俺のものだと

お前を失うのが怖い
もう会えないと思うのが怖い
どうしてこんな酷い疑いを持つのだろう
どうして俺が血を流さねばならないのか
唇付けの度に お前は気を失うのに
だけど俺は苦しむ
俺に血の中にお前が居るから
そしてどんなときでも 熱く愛して
お前に唇付けしたい

何があるのだろう? お前の眼差しには
お前が目を上げて俺を見るとき
俺の中で
強い愛の炎が燃えるのを感じる
お前の手は 
お前の女の魅力に俺を縛り付ける愛を
解き放つ
判っている もう決して俺の胸から 
この愛を抜き去ることは出来ないことを

何時もこんな風にお前を愛する お前は俺の中に釘づけされている
肉に付きささった短剣のように
そして 燃えるように 恋に狂って 焦がれて震えながら
お前に抱かれて死にたい

邦訳:大澤 寛

Jorge Caldaraには何故か“P” で始まる曲が多い。「Patético 1948」「Pastoral1950」「Pasional 1951」「Por pecadora 1952」「Paternal 1959」など。