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「Milonguita (Estercita)」(ミロンギータ)
Letra : Samuel Linning (1888-1925)
Música : Enrique Delfino (1895-1967)
覚えてるかい? ミロンギータ
昔のお前はチクラナで 一番綺麗な女の子
短いスカート お下げ髪
その三つ編みに 陽の香り
あの頃の夏の夕べは ねえお前
何を夢見ていたんだい?
街角に流れるタンゴ聴きながら
低声(こごえ)で愛を告げたとき
エステルシータ
現在(いま)の名前はミロンギータ
快楽の夜の花 キャバレーに咲く華美(ぜいたく)の花
ミロンギータ
男がお前を駄目にした
そして現在(いま)では心さえ お前は渡してしまうだろう
素敵な衣装と引き替えに
夜明けにキャバレーを出るときに
ミロンギータ
お前の心は寒さに震え 本当の気持ちを語るだろう
“ああ もし誰かを愛せたら”と
最後のタンゴの一節と 酒の合間に現れる
金持ち男が キャバレーから
お前をねぐらへ連れて行く
なんて淋しいエステルシータ
お前が泣いたら人は言う
*“そりゃシャンパンのせいだよ”と
邦訳:大澤 寛
*この部分の解釈には2つの説がある。
(A)シャンパンに(一般にアルコールに)酔って泣いている
(B)シャンパンが(一般にアルコールが)欲しくて泣いて見せている