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返信先: 大澤寛のタンゴ訳詞集

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匿名
無効

「Melodía oriental」 (東洋のメロディー)
Letra : Enrique Cadícamo (1900-99)
Música : Juan Carlos Howard (1912-86) + Roberto Zerrillo (1902-55)

お前は 女の匂いをさせながら
俺の心に帰って来る 昨日と同じ
同じように
今日 憂鬱なバイオリンを聴くと
うーん そのメロディーは今 俺に残酷に告げている
もう もう決して お前には会えないのだと
もう決して 決してお前に会うことは無いのだと
Amor, amor* *恋人への呼びかけの言葉だからそのままにして置く

この同じメロディーを
いつか二人で聴いたなあ
それはパリで 夜明けが近付いていた
あの古いカフェで
雨が降っていた
お前は煙草を吸っていた
濁ったペルノー*を飲んでいた   *アブサンといろんなハーブのカクテルで19世紀末から20世紀初頭に流行った。
或る日 お前の愛は消えたけれど   Pernod は製造元の名前。
あのメロディーは
残った 俺の心に

(語り)バイオリンの嘆き 一夜の恋 そして思い出は乱れる 俺の心に

今日 憂鬱なバイオリンを聴くと
うーん そのメロディーは今 俺に残酷に告げている
もう もう決して お前には会えないのだと
もう決して 決してお前に会うことは無いのだと
Amor, amor

邦訳:大澤 寛