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「Mariposita」(マリポシータ)
Letra : Francisco García Jiménez (1899-1983)
Música : Anselmo Aieta (1896-1964)
バンドネオンは
悲しく咽びながら
鏡に浮かぶ夜は
グラスとバーと過ぎた時代と
俺の心は
酔った加減で
声を変えて ありふれた話の調子で
俺の代わり映えしない悩みを語る
マリポシータ
俺の街に居た女の子
俺はお前を探している
盛り場を巡りながら
同じ過ちの十字架を背負って
こんな苦労を続けながら
探すのだけれど お前は居ない
俺はお前を探している
もしかしたら仲良く腕を組めるかも知れない
お前は道を間違えたのだ
揺れる絹のようなお前の愛のささやきが
そして俺は
騙されやすい世の中で
爛れるような夢の馬鹿騒ぎのなかで
二人で昔に戻ろうぜ!
腕を貸しなよ さあ行こう!
お前にも俺にも判らんなあ
どちらが負けたのか
良い運でも悪い運でも
何処で終わりの日を迎えたのか
そしてまた始まったのか
俺はまた呑むぜ
今夜お前が尋ねて来るかもしれないから
俺の心がお前を見ることになる
だけど酒が要る
もっと もっと酒が
邦訳:大澤 寛