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大澤寛のタンゴ訳詞集

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    「Cuando estemos viejos」(二人が歳を取っても)
    Letra : Julio Martín (1924-85)
    Música : Dany Martín (n-d)

    二人が歳を取って
    見える景色が小さくなり
    冬の太陽(ひ)が二人に弱く射し
    鏡が二人の顔を歪めるとき

    二人が歳を取って
    お前の手を取る私の手が震え
    二人には嘆きも頬笑みも もう遠く別れて暮らす筈の
    この三人の小悪魔たちの大騒ぎも無くなるとき

    二人が歳を取って
    二人だけになり
    二人には何も無くなって 
    何もかもが二人を嘆かせるとき
    残されたのはがらんとした家だけで
    そこを黙って歩いているのは
    お前と私の影だけになるとき

    二人はもっと愛し合おう
    二人の愛が 
    この三人の小悪魔たちの不在を
    埋めてくれるほど

    二人が歳を取ったとき
    私はお前に約束するよ かあさん
    甘さが一杯の二人の歳月になるだろう
    詩(うた)が一杯の二人の時間になるだろう

    一緒に歩いて行こう
    元気な老人になって
    心配ごとの多い世の中の
    季節の移ろいの中を
    見ろよ かあさん
    鏡は嘘を付いている
    二人は歳を取っても
    恋人でいるのだから

    そう 二人は歳を取っても
    恋人でいるのだから

    邦訳:大澤 寛

    匿名
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    「Cuando llora el corazón」 (心が泣くとき)
    Letra : José Fernández Perrsine (n/d)            
    Música : Juan Maglio”Pacho” (1880-1934)

    お前も堕ちたか 仲間(きょうだい)よ
    俺と同じに堕ちたのか
    あんな不実な女のために
    俺の心は泣き叫び
    男が大勢苦しんだ
    頼むから捨ててしまえよあんな女(やつ)
    俺があいつを捨てたように
    本気であいつを愛したことで
    誓って言うけど泣いたぜ俺は
    高くついたぜ俺の恋

    生まれついての性悪(しょうわる)な
    人を裏切るあばずれは
    いつかは消えてしまうもの
    他の男の腕の中
    遊び暮らして日を過ごす
    捨ててしまえよあんな女(やつ)
    何処に居るのかもう判らない
    いずれ報いは受けるはず

    苦しい夜だな 仲間(きょうだい)よ
    こんな夜には我慢が出来ぬ
    毒を使って焼き尽くそうか *神様!   *Patrón : 守護聖人
    俺の心はもう崩れてる
    もっと*カニャを呉れよ 店主(マスター) *カニャ酒
    俺の悩みを消すためだ
    あんな下らん女のせいで
    男の誇りを捨てるまで
    俺は泣いたのだから

    邦訳:大澤 寛

    匿名
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    「Cuando me entrés a fallar」 (お前に裏切られるとき)
    Letra : Celedonio Flores (1896-1947)
    Música : José María Aguilar (1891-1951)

    俺は転がり歩いた 下町の子供が遊ぶボールのように
    今は 殴られて 惨めに傷ついている “どうするんだ?” 
    “僅かな金しか持たずに 何度賭場に来る気だ?”
    俺は答えた“やらせろ!”と
    そして再たカードをやりに行った 33ペソ*だけしか持たずに *この33という数字に特別な意味があるかは不明
    ツキが離れ出したときに お前に会ったのだ
    お前は親切にしてくれて 徐々に俺の心を掴んだ
    男と言うものは 競馬の馬みたいなものだ
    ゴールに着いたら速度は落ちる
    そして おとなしくなり怠け者になる

    “俺は老けたのか?” お前が俺よりあの方の上手(うわて)*だと思うから *malicia 性的な経験・知識
    “俺は老けたのか?” お前が俺を捨てたがると思いたくないから
    俺の人生は虚構だと気付き始めているから
    物の見方や考え方が変わったから
    だけど今でも 俺をむっとさせたり 怒らせたら 
    どんな相手にでも 頭を下げさせることは出来る
    お前を お袋を愛するように愛しているけれど
    お前が裏切り始めたら 放り投げるだけの
    勇気はある

    お前は優しい好い女だ 全く非の打ちどころが無い
    そして俺には気前が良くて誠実な友だ
    俺の淋しい夜を照らす星だ
    俺の哀れなカーニバルの笑いの仮面だ
    お前は俺の生き方を変えた 俺の行く道に現れて
    笑顔と 愛と 楽しさで 俺を明るく照らしてくれた
    そして俺は 運命の導くままに お前を愛し始めた
    愛するには もう歳をとっていると気付かないで

    邦訳:大澤 寛

    Fulero := mísero, arruinado, decaído, indigno, infeliz
    feo/fea : applícase a personas, animales o cosas
    Cachuzo :dañado, deriorado, envejecido
    Fallar a + 人 : ~を裏切る
    Entrar a+不定詞 : し始める
    Envido : (スペイン・トランプ)musで賭けをすること mus:スペインのトランプ
    Cuatro : 僅かの・少しばかりの proninciar cuatro palabras (あまり口をきかない)
    Sólo tengo cuatro pesetas (僅かな金しか持っていない)
    Baraja : ひと組のトランプ・カード jugar a la baraja (複数)言い争い・口論
    Tren : 歩度・速度
    Sobón : ad.1.やたらと触る・いじる癖のある  2.怠け者の・サボり屋の
    n. 痴漢・触り屋   怠け者・サボり屋
    cuadrarse :(口語)急に真面目な・むっとした表情になる
    bravura : (主に闘牛の牛の)勇猛なこと   (人の)強がり・虚勢
    hacer saltar a ~ : ~を解任する、 ~を怒らせる

    匿名
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    「Cuando tallan los recuerdos」(思い出を紡ぐとき)
    Letra : Enrique Cadícamo (1900-99)
    Música : Rafael Rossi (1896-1982)

    雨が降る 場末の町に雨が降る
    この部屋に ここに独りでいると
    不思議な想いにとらわれる
    それは 独り居の辛さなのか あるいは 
    俺の灰色の憂鬱を 心の疼きに変えた 
    つれなく寒い午後
    ここにあるのは 昔の俺の誇り
    俺の昔のバンドネオン
    もう二度と取り出さないように
    物置部屋に投げ込んだ 古い蛇腹よ*      *fueye 蛇腹=バンドネオンを指す
    昔を思い起こさせるような午後には
    お前の黄ばんだボタンは音を出さず
    俺は お前の繰言を聞くことも無い

    俺の愛しい蛇腹よ
    俺も お前の運命を辿って行こう
    俺とお前が過ごした時間は 
    忘却の彼方 死の影に包まれて
    俺の悪仲間だった古い蛇腹よ
    俺も今は お前と同じように腹を決めている
    俺の心は お前の音色の中に
    永久に 埋め込んだのだから

    今日も午後は 思い出に浸る雨模様
    バンドネオンよ だから俺は思い出すのだ
    俺の栄光の日々を ある日*気持ちの昂りの中で   *arremango “腕まくりをして” 弾いた 
    お前を高く掲げた まさにそのときお前は俺に  tango と韻を踏ませてある
    タンゴをひとつ生んでくれた 素晴らしい勝利者のタンゴを
    また或るとき あの娘が鬱でやきもちを焼いたのを
    お前は あの鼻にかかった音色ですすり泣かせた
    俺の思い出のバンドネオンよ コールテンで包まれた
    古い蛇腹よ 今俺はとても とても泣きたいんだ
    (邦訳:大澤 寛)

    匿名
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    「Cuando tú no estás」 (あなたが居ないとき)
    Letra: Alfredo Le Pera (1904-35) + Mario Batistella (1893-1968)
    Música : Carlos Gardel (1890-1935)+ Marcel Lattes (1886-1943)

    運命のなすがままに 独りでいて
    あなたの眼差しに守られていないと
    私は 旅の途中で歌を忘れた渡り鳥

    あなたが居ないと 花は香らず
    あなたが去(い)ってしまうと 私は霧に包まれる
    渡り鳥も 泉も 星も
    私には つまらないものになる

    あなたが居ないと 私の希望(ねがい)はしぼみ
    あなたが去(い)ってしまうと 私の夢は消える
    私の嘆きを聞いてほしい 風に乗せて語るから
    あなたが居ないと 嘆きは深くなる

    あなたが居れば
    夜明けは輝き 朝は明るく 薔薇園は美しく
    星はきらめき 泉は歌う
    人生が笑いかけて来る

    邦訳:大澤 寛

    匿名
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    「Cuando un viejo se enamora」(オジサンが恋をするとき)
    Letra : Manuel Romero (1891-1954)                      
    Música : Rodolfo Sciammarella (1902-73)

    オジサンが恋をするとき
    とても哀れに落ち着かなくて
    口髭には靴墨を塗り
    髪の毛には白髪染め
    オジサンが恋をするとき
    何もかもが騒がしくなる
    彼女に気づかれないように
    自分を若く思わせるために
    寝るときゃコルセットでお腹を締める

    或る幸せな午後の
    デートから戻って
    これからベッドに潜り込む
    そして薬も飲まねばならぬ
    その上 吸入もせにゃならぬ
    “風に当たらないようにしないといけないぞ”
    風邪をひいたみたいだから
    だけど何かを踊ったら コンガでも
    フォックストロットでも ミロンガでも
    すべて滅茶苦茶になってしまう

    オジサンが恋をするとき
    分別なんか無くしてしまい
    心を奪われている若い娘(こ)に 面と向かうと 
    胸はドキドキ高鳴るばかり
    化粧が剥げ落ちるのが心配で
    笑うことさえ出来なくて
    物笑いの種になるばかり

    邦訳:大澤 寛

    Revuelo :1.鳥が再び飛び立つこと・群れをなして飛ぶこと   2.動揺
    Betún : 瀝青 betún de Judea = アスファルト     靴墨 poner betún a los zapatos
    Tinturitas : tintura 1.染色・染料  2.浅薄な・皮相な知識
    Alborotado : 1.興奮した・いきり立った、騒々しい・騒がしい 2.(海が)荒れた 
    3.慌ただしい・忙しい  4.反抗的な 5.せっかちな・慌てた
    Avivar : 活気づける・盛んにする
    (ル)advertir a alguien de algo que ocurre o que está por ocurrir y que éste ignora
    Encorsetado : encorsetar = コルセットを付ける・コルセットで締め付ける
    Pildoritas : píldora = 丸薬
    Ventosa : 1.通気口・通風孔、空気抜き弁 2.吸盤 3.(血液を吸い出す)昔の医療器具
    Exponerse a ~ : 1.身をさらす 2.危険を冒す
    Carpeta : (ル)experiencia, destireza, habilidad, ingenio
    Papelón, na : 見栄っ張りの・気取った  見栄っ張り・気取り屋  笑いものになる・損な役割
              Hacer un papelón : 三枚目を演じる
    Postizo, za : 本物でない・人為的な・偽りの・装った
             diente ~ : 入れ歯  nombre ~ : 偽名  pestaña ~ : 付けまつげ
             sonrisa ~ : 作り笑い
    Piantar : = espiantar : irse, huirse, escaper, rajar, fugar despedir, echar, dejar cesante

    匿名
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    「Cuatro líneas para el cielo」(天国への短い手紙)
    Letra : Reinaldo Yiso (1915-78)                            
    Música : Artulo Gallucci (1909-78)

    小さい男の子の手を引っ張って
    交番にやって来た男は呆れ顔で
    お巡りに言った “世も末ですぜ”
    “七歳(ななつ)にもなってなくて もう泥棒だ”
    悲しげに泣いている男の子に
    お巡りは訊いた “何を盗んだ?”
    “糸玉ですよ” とその男
    “こんな悪ガキどもはしょっ引いて
    貰わにゃあ”

    “お巡りさん そうなんです
    確かに僕は盗みました
    ほんのちょっとだけ 足りなかったんです
    この凧で 昨日ママが行ってしまった
    あの青い空まで届かせるのに、、、”
    “この凧に 手紙がくくりつけてあるでしょう? 
    糸が足りなかったんで 探しに行ったんです 
    そして 何て言ったらいいのかな
    何も考えないで手を出したんです
    そしたらこの小父さんに見つかりました
    その通りです お巡りさん
    だから僕は 泥棒です”

    もし僕が 刑務所に入れられたら
    母さんも 決して届かないこの手紙も
    可哀そうだなあ この手紙に書いたんだ
    “何故母さんは 僕とパパだけ残して
    そんな遠くに行っちゃったんだって”
    お巡りは 黙ってその子を抱きしめた
    男は半分泣きながら 糸玉を手に握らせて
    “届くぞ 今度は! お前の手紙は届く!”
    邦訳:大澤 寛

    匿名
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    「Cucusita」(ククシータ 子供の名前)
    Letra : Carlos Lucero (1920-n/d) 
    Música : Alberto Castillo (1914-2002)

    ごめんなさい お医者さん 
    教えて貰いに来たんです 本当かどうか 
    3日寝ないで考えました 嘘じゃないです 誓います
    あんないいことが本当にあるの
    ピノチョが病気で死にそうで 救急で病院に運ばれて
    そしたら不思議な妖精が来て 魔法で治しちゃったそうです

    お医者さん あなたは僕を知らないね
    僕の名前はククシータ 妹が一人いるんです
    妹は起きて遊べないんです
    かわいいお下げの金髪で
    どんなに綺麗か 見て欲しいなあ
    それなのに もう半年も歩けないんです
    ですからお願いするんです とても偉いお医者さん
    その妖精を今すぐ呼んで 僕の家に行かせて下さい
    そしてピノチョを治したように 僕の妹を治してくれと
    そしたら妹も遊べるんだと

    医者は驚きその子を見つめ 腕に抱きしめ涙を浮かべ
    “すぐに治るさ妹は お前が神さま信じたら”
    喜び勇んで駆けもどり その夜はぐっすり母の腕
    夢には妖精が現れて 妹はすぐに歩き出した 

    邦訳:大澤 寛

    匿名
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    「Cuesta abajo」(下り坂)1934
    Letra : Alfredo Le Pera (1904-35)   Música : Carlos Gardel (1890-1935)
    若かったことの恥と もう若くはない悲しみを
    この世で引きずって来た俺だけれど
    帽子の鍔で隠しきれない涙があふれるのを
    こらえ切れなかったことが幾度もある

    運命に打ちひしがれる非人のように
    道を彷徨(さまよ)った俺だけれど
    怠け者だった 目が眩んでいた俺だけれど
    今 世間に判って欲しいことが一つだけある
    愛するという勇気の価値(ねうち)だ

    俺には 愛することが人生そのものだった
    春の太陽のように 俺の希望であり情熱だった
    俺にはいつも判っていた
    俺の哀れな心が抱いた密かな喜びは 
    全くこの世に受け容れられないことが

    今はもう 人生の下り坂だが
    俺は捨て去ることが出来ないでいる
    昔の夢の数々を
    俺は夢に見る 懐かしい昔を
    泣きながら想う 二度と還らぬあの頃を

    あの女の跡を追いながら
    苦しみの酒を浴びるほど呑んだ
    だけど 誰も判ってはくれなかった
    俺が何もかも放り出しても
    心のかけらをいつも グラスに残して来たことを

    今はもう ひとり淋しく打ちひしがれて
    人生の下り坂だが 言いたいことがある
    俺に語りかける女の愛が偽りでも
    あの女のあの輝(ひか)る目のためになら 何時でも
    もっと愛を与えただろうと                     邦訳:大澤 寛

    匿名
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    「Culpable」(悪いのは俺)
    Letra : José María Contursi (1911-72)
    Música : Miguel Caló (1907-72)

    お前に膝まづくために来たのではない
    お前の許しを請いに来たのでもない
    お前に 二人のために死んだ過去へ
    立ち戻ってくれと頼みに来たのでもない
    そう 二人のためにだ!
    お前が 不幸な人生に疲れて
    俺のために泣いてくれたことは 良く判っている

    死ぬか 死なないで居るかという
    この終わりの無いドラマの
    罪人が俺だと言うことは 良く判っている
    俺も お前と同じように
    神を信じないで這いずり回って来た
    これほど孤独を感じるまで
    俺は自分の人生を壊して来た
    酔い痴れて
    己を責めて
    傷つき ずたずたになって
    狂ったもののように
    躓きを繰り返しながら
    幾夜もの 恐ろしい夜の底に
    追い詰められて

    俺も お前と同じように
    世の中の片隅に暮した
    俺の手まで焦がした あの
    嘆きを封じ込めるために
    そして 或る暗い夜に
    絶望的な暗い夜に
    俺は死ぬところだった!
    お前のために 俺のために!

    お前には そんなに苦しんで欲しくない
    もう判るだろう 俺がここへ来ようと決めたのは
    お前に告げるためだけなのだ
    俺はお前を助けるための お前の幸福のための存在だったと
    そう お前の幸福のための!
    俺は 葉の落ちた 花の咲かない木みたいなものだった
    そしてお前は 輝く 太陽の光
    もう俺は お前を愛するには老いてしまった
    お前に与えるものは何も無い
    心さえも

    邦訳:大澤 寛

    Despedazar : 寸断する・細分する・ずたずたにする
    Tumbo : 激しい揺れ  dar tumbos = つまづきながら・よたよたと歩く、どうにかこうにか過ごす、色々と苦労する
      Daba tumbos como si hubiera bebido.
      Va por la vida dando tumbos.

    匿名
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    「Con las alas del alma」(心の翼を風に拡げて)
    Letra : Eladia Blázquez (1931-2005)
    Música : Daniel García (1957- )

    心の翼を風に拡げて
    私が生きていることの本質を深く突きとめる
    心を挫けさせないで そしてそれが出来ると自分に言う
    変わらないものの中に居るように
    しかし私は心配で死にそうなのだ だけど前進を続ける

    心の翼を風に拡げて
    私は ぎりぎりのところで人生の価値を認めるから
    愛をもう一度創り直そう そしてその時その時を生きて
    あらゆる営みを楽しんで 偉大なものに辿り着くことが判る
    心の翼を風に拡げて

    心の翼を風に拡げて
    恐れを乗り越えて 私は瓦礫の中に立ち上がる
    息を切らすことなく
    そして何かの光りに導かれ 私は暗闇から抜け出して
    物語の魔法で 空を飛ぶ絨毯に昇りつく  

    心の翼を風に拡げて
    人間性を豊かにする もっとも純粋なものとの出会いに
    手を差し伸べる時 その純粋なものから
    私は栄養を貰うのだ 優しさのパンの替わりに
    心の翼を風に拡げて

    心の翼を風に拡げて
    驚くような 不正なことの知らせを受けるたびに
    私は 身体の内側で血を流す
    人々と 人々の苦しみと 受けた傷で 私の心が痛む
    そうすることだけで 私は人生を捉えている

    心の翼を風に拡げて
    歴史を超えて 輝きの無い 名誉も支えるものも無い人生を越えて
    正しい考えを書く人を守ろう
    私は愛したい 心の翼を風に拡げて生きる人を
    風に 風に拡げて、、、

    邦訳:大澤 寛

    Desentrañar : (問題の)核心に迫る・深く追求する
    Desfallecimiento : 気絶・卒倒、 衰え・衰弱
        Desfallecer : 気が遠くなる・卒倒する・失神する、 (体力・気力が)衰える

    匿名
    無効

    「A mí no me den consejos」(俺に説教は無用だぜ)1930
    Letra : Juan Andrés Caruso (1890-1931)
    Música : Francisco Canaro (1888-1964) + Luis Riccardi (1895-1983)
    世間の人は親切に 俺に説教してくれる
    宿題を忘れた子供(ガキ)にするように
    俺に説教してくれる 身体を大事にするんだと
    世間は判っちゃいないんだ 俺に遊びをやめさせるのは 自殺をしろと言うことだ
    俺に説教してくれる 金を費うな 酒飲むな
    賭場で賭け事するでない
    父親(おや)が残した財産を 大事に守って暮らすんだ
    そう言われてもこの俺は 酒と女が好きなんだ
    酒と女以外のことは Campoamor の戯言さ* *fantasia del porta Campoamor  
    この詩人Campoamor が誰なのか不明

    俺に説教は要らないぜ
    銭をくれよ どっさり銭を
    人生なんか浪費(す)ってしまおう
    俺の若さを楽しみながら
    俺に説教は要らないぜ
    夢物語はやめてくれ
    明日のことなど構うものか
    今日銭があって元気なら
    デビュー初日が上手く行った
    踊り子よりも幸せだ

    俺はかなり*知ってるぜ                   *más de cuatro = 沢山の・かなりの
    銭があって マトモな暮らしをしようとしても
    それは結婚式までのこと 騙されたんだぜ*           *cachar = (ラ米)だます、からかう、盗む
    そんなに銭がありながら 惨めな暮らしをすることを
    俺には向いてないんだ 結婚なんて
    俺はとても幸せで 気楽なものさ 莫大な
    親から継いだ財産で
    そこで皆さん よく聞いてくれ
    もう俺は あんた方の言うことは聞き飽きた
    俺がいつか普通の*暮らしをすると       *de a pie = 普通の・一般の
    邦訳:大澤 寛

    匿名
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    「De mi barrio」 (私の町)
    Letra y música : Roberto Emilio Goyeneche (1898-1925)
    私は町で一番綺麗な女の子だったわ
    通っていたのは尼さん学校で
    親にはお金がなかったけれど
    私は金持ちと付き合った
    そんな付き合いのせいで
    金持ちになることだけが私の夢だった
    自分の育ちのことなど全く忘れて
    大金持ちの男に心を奪われたの

    その男の風采(みてくれ)と 品の良いあしらいと
    私の耳に囁いた嘘の数々に騙されて
    そんな真っ当な 教育のある男が
    悪い人だとは思わなかったの
    だけど そいつは悪い奴で
    正式に結婚すると約束して 私を唆(そそのか)したの
    そいつの傍で暮すようにと
    私に家を捨てさせたの

    そんな風にして 私の人生は
    タンゴと キャバレーのシャンパンの間に堕ちて行って
    私の嘆きは笑いに混じり合うの
    嘆きを笑い飛ばすことに慣れたから
    そして 私の愛を金で買おうとする
    馬鹿な男を見つけたら
    そいつを一文無しにしてやるのさ 見せしめのために
    私を苦しめた男の分も払わせてやるのさ

    今日も私はタンゴを踊る ミロンガの常連だわ
    人からは狂ってると言われるけど それがどうしたの
    私は泥沼の花 何処にでもいる売春婦だわ
    それは私を騙した男のせいよ
    色とりどりのキャバレーの灯りと さんざめきの中で
    優しさを売るの 愛を売るの
    去(い)ってしまったあいつを忘れるために                              邦訳:大澤 寛
    作詞・作曲は同名の歌手”El Polaco” Goyenecheの伯父(1898-1925)。作品に「De mi barrio」「Yo te perdono」「Sin amor」など。

    匿名
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    「De puro curda」(本物の酔い)
    Letra : Abel Aznar (1913-83)
    Música : Carlos Olmedo (1921-76)

    おい、若いの! 強いのをもう一杯くれよ!
    俺が呑むのに理由(わけ)も説明(はなし)も無い
    呑むのは古い恋のせいではないし
    気持ちを誤魔化すためでもない
    俺には責められるような悪い思い出は無いし
    忘れたいような裏切りを受けたこともない
    呑みたいから呑むのだ 本物の酔いが欲しい
    何時だって機会(おり)があれば俺は呑む

    俺は飲み屋のカウンターで生きていると
    他人(ひと)に言われたってどうってことはない
    だからと言って俺の品格が傷ついたりはしない
    男らしさを失くすわけではない 誇りが汚されることもない
    呑みたいから呑むのだ だから酒に執着するのだ
    誰にも絡んだりしないし 酒を無理強いしたりは絶対にしない
    酒の上で何か害になることを仕出かしたとしても
    それは自分に対してだけだ ひたすら酔うために

    男が強い酒を呑むのに女の裏切りが要るのか?
    そんな奴は男じゃない どうしようもないぜ 間違いなく
    悩むときの 迷うときの言訳なのだ    
    俺は気持ちを上手く抑えているし
    呑むのは犯した過ちに耐えるためではない
    呑みたいから呑むのだ 本物の酔いが欲しい
    何時だって機会(おり)があれば俺は呑む

    邦訳:大澤 寛

    匿名
    無効

    「Descorazonado」 (失望の果てに)
    Letra : Marvil (1902-76)
    Música : Óscar Herrero (1921-99)

    (失恋の苦しみに耐えた男が、別の男にその苦しみとそこから生まれる新しい愛・新しい人生を語っているもの)

    俺たちは 人生で幾度(どれだけ)苦い苦しみを味わうことか
    お前が死なないように元気づけるだけの力しか無くて
    何もかもが 一番愛する人さえも 俺たちを拒む時
    共に悩む友が居ることだけが慰めなのだ
    人生で あれほど夢見た夜に
    あの女は もう俺への愛は死んだと叫んだ
    俺は怒って あいつの家のドアを叩き 絶望しながらあいつの名を呼んだ
    俺が生きる理由の全てが そこにあったのだから

    失望の果てに
    壊れた世界が 俺の足元を転がるのを見る
    そんな絶望の中に居て
    別の愛の幸せを思うことなど 出来はしない
    失望の果てに
    死のうとして 俺は街を彷徨(うろつい)た
    そして苦しい時が全て過ぎ去った今は
    生きることに値打ちはあると お前に言える

    もう 他人(ひと)も世間も信じられなくなった時に
    俺には何もかもが あれほど悲しくて暗かった時に
    俺に沁みついたこの苦しみが 鉤爪のように突き刺さった時に
    俺の暮らしに別の愛が生まれた 今は再た笑うことも出来るさ
    だから 何時か或る日 お前が幻滅を感じて
    気持ちが鬱いでいると思ったら 悩みがお前を笑わせてくれるさ
    忘れるなよ 俺も或る晩 絶望にかられて
    死ぬための片隅にしか 安らぎを見付けられずにいたことをな

    邦訳:大澤 寛 

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