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匿名
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「La copa del olvido」 (忘却の盃)
Letra : Alberto Vacarezza (1888-1959)
Música : Enrique Delfino (1895-1967)

兄ちゃん! もう一杯持って来てくれよ
そして飲みたい奴にはなにか飲ませてくれ
俺は あの残酷な事実を知ってからは
ひどく孤独だし とても悲しいんだから
兄ちゃん! もう一杯持って来てくれよ
昨夜(ゆうべ) あいつらが二人一緒にいるのを見たんだ
復讐したかったぜ あの女を殺したかった
だけど 何かの弾みで思いとどまったんだ

街へ出たんだ どうしようもなくて
どうやってかは判らんけど ここまで来たんだ
賢い人たちに訊いてみるために
俺はどうしたらいいかを
忘れなさいよと言う人たちもいるだろう
だけどあの女を忘れるなんて 出来っこない
もしあいつを殺したら あいつの居ない暮らしなんて
あいつの居ない暮らしなんて 俺には駄目だ

兄ちゃん! もう一杯持ってきてくれよ
そして飲みたい奴にはなにか飲ませてくれ
俺は この酒で酔いたいんだ
この酒が忘れさせてくれるかどうか
兄ちゃん! もう一杯持ってきてくれよ
そして飲みたい奴にはなにか飲ませてくれ

邦訳:大澤 寛

自分を裏切った女を殺したかったけれど何故か思いとどまったというテーマもタンゴには多い。
「La gayola」「Tomo y obligo」など。