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匿名
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「Gricel」(グリセル)
Letra : José María Contursi (1911-72)
Música : Mariano Mores (191802016)
お前の心をとらえようなどと
決して考えてはいけなかった
だけど俺はお前を探して
或る日とうとう見つけたのだ
お前を気遣うこともせずに
唇付けでお前を酔わせたのだ
お前の夢はガラスのようだった
俺が別れた時に壊れた
俺は二度と 二度と戻らなかったから
どんなに悲しんだことだろう!

私のことを忘れないで
あなたのグリセルをと
お前は言った 
あのキリスト像*に唇付けしながら
そして今 俺は狂って生きている
お前を忘れてはいないのだ
お前は俺を覚えていなくても
グリセル! グリセル!
*願いごとをする時や、嫌なことが起きないようにしたい時などに触れたり唇付けをする “お守り” のようなもの。キリストの像などが一般的。
あれから お前の声が欲しかった
お前の熱い眼差しも
そして狂ったようにお前を探したが
もう決して見つけることはないだろう
他の女の唇付けに酔って
俺の人生はまやかしなのだ
俺は グリセル これからどうなるだろう?
神の掟には従ったぜ
もう罪は償ったのだ 俺は
お前にあれほど悪いことをした俺は 

邦訳:大澤 寛