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匿名
無効

「En carne propia」(己が身で)
Letra : Carlos Bahr (1902-84)
Música : Manolo Sucher (1913-71)
お前は俺を傷つけた
その傷の血は止まらずに
お前に滴り落ちるだろう
何時かお前も己が身に
感じることもあるだろう
今でも俺に襲い来る
無情なお前の冷たさを
お前の犯した罪の故
復讐の手か裁く手か
その手の拳が撃ちすえる
拳の痛みの消えぬ間に
多分その手はお前に返す
俺に与えた苦しみを

お前が一番愛した男から
傷つけられることを知る
声にならない苦しみを
己が身で知ることだろう
許しの慈悲を乞うたとて
それは空しいことだろう
その苦しみから逃げようと
もがくのは無駄なことだろう
金に困った人たちが
払う小銭を何時の日か
欠けた小銭を何時の日か
お前に恵んでくれるだろう

苦しみの重さを知る時に
天に向かって膝まずき
お前は身悶えて恵みを乞うだろう
深い恐れを知る時に
お前の悩みは果てもなく
癒されることはないだろう
お前は苦しみ膝まずき
許されぬ狂った夜を嘆くだろう
そして後悔に苛まれながら墜ちて行く
俺がお前に墜とされたあの地獄へと

邦訳:大澤 寛

「A mis manos」や「Cicatrices」と似た世界。