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匿名
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「El curdela」(酔っ払い)
Letra:Jorge Alfredo Luque Lobos (1894-1963)           
Música : Juan Maglio (Pacho) (1880-1934)
あちこちの居酒屋のテーブルで
俺の悲しみが酔いに沈んでゆく
雑草にまみれて少しずつ
枯れて行く花みたいに
世間(ひと)からは酔っ払いだと言われている
酒に酔うと俺には*ペルノーの緑色に浮かんだ
恋に輝くあの女の顔が見えるのだ
世間(ひと)はそんなことは知らないが

ペルノーを一杯早く呉れよ
満たされたグラスの底に
あの女の目を見たいのだから
俺の悲しみが泣かないように
あの目の輝きを探し求めるから
ペルノーを一杯呉れよ
狂った心を再た目覚めさせようと
俺の唇づけを求めて
あの眼差しが悲しく輝くのが
俺には見えているのだ

ぺルノーをもう一杯頼む
悲しみに狂い 嘆くのに飽きて 
泣き笑いしながら
俺は酔いに沈みたいから
ペルノーをもう一杯頼む
俺の高笑いは 泣き過ぎて声が涸れている
俺の愛の苦しみはもう消されることはない
邦訳:大澤 寛
*curdela : (ル)= borracho
*Pernod : アブサンと数種のハーブを配合したリカー。1800年代の終わりから1900年代の初めにかけて
     流行した。名前の Pernod はメーカーの名前をそのまま付けたもの。
「アブサンの文化史」という本が白水社から今年(2017)1月に刊行されている。挿絵や図版が多く読みやすいもの。