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匿名
無効

「Desencuentro」(行き違い)
Letra : Cátulo Castillo (1906-75)
Música : Aníbal Troilo (1914-75)
お前は道に迷っていて
どの“トロリーバス”に乗ればいいか判らない
信仰すべきものとの出会いも無く
海を渡ろうとするが それは叶わぬことだ
助けてやった蜘蛛に咬まれた
どうする?
助けてやった男に裏切られた
やっちまえよ!
カーニバルの群衆が
叫びながら踏みにじったのだ
神がお前に差し伸べた兄弟愛の手を

なんという行き違いだ!
神でさえお前を見離している!
お前は 心の中で泣く
何もかもが作り話 何もかもがガラクタだ
逆回りのパレードで
グルピー*がキリストをペテンに掛けた
お前の兄弟だって信じるなよ
十字架に吊るされるぞ
*グルピー : grupí = grupín = gurupí :競売などで応札価格を釣り上げるために雇われる偽の応札者

お前は優しく愛したけれど その愛が
後ろから お前の腎臓まで喰い尽くした
お前の抱擁を嘲笑い それだけだ
お前に銛を打ち込んで 恨みと共に海に沈めた
苦い行き違いだな
判るだろう 逆なんだから
お前は 名誉を信じた
そして 道徳も
なんて馬鹿なことだ!
だからお前の人生は失敗なんだ
最後の反撃だって出来はしない                           邦訳:大澤 寛