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匿名
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「Desencanto」 (絶望)
Letra : Enrique Santos Discépolo (1901-51) + Luis César Amadori (1902-77)
Música : Enrique Santos Discépolo

こんなに深い絶望があるだろうか!
こんなに惨い悲嘆(かなしみ)があるだろうか!
地べたに身を投げ出して泣きたくなる
俺は疲れている
いつも俺を嘲って
俺の歌も 俺の信仰(いのり)も粉々にする人生に
人生は夢の墓場さ 終わりの無い苦労*が
“何のためだ?” と訊いて来る
*con cruces que, abiertas, preguntan,,,¿P’a qué? のcruces abiertas は“人生で解決されないままの難儀・苦労や実現出来ないままの夢・希望”を指す
そして 俺は思う
子供の頃には 
大きな野心(ゆめ)があったのを
そして夢で大きな希望を紡いだのを
今でも お袋の声が聞こえる
俺に嘘をついている声が
お袋が寝床で話してくれた希望を
人生は俺には呉れなかったんだ
欲しかった物の中で
ただひとつ あの愛を掴んだ
掴んだとたんに 裏切られた

俺は命を投げ出しただろう
夢を失くさないためなら
あの愛は 俺の信仰(いのり)と俺の愛を守る
只一つの 希望の太陽だった
甘い安らぎから生まれるものはなく
祝福された夢には裏切られた
随分以前(まえ)から俺は死んだように生きている!
心に響くことも無く 心の声を聞くことも無く、、、

邦訳:大澤 寛