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「Che, papusa, oí」(ちょっと ネエちゃん 聞きなよ) 1927
Letra : Enrique Cadícamo (1900-99)
Música : Geraldo Hernán Matos Rodríguez (1897-1948)
ちょっと 人形 お人形さんよ 気取った喋り方*をする      *hablar con zeta : 脚注参照
気前のいい男には 愛嬌をふりまいて
タンバリンを鳴らすみたいに大袈裟に
嫌味な踊り方をする
金のかかった衣装を付けてコルテ*を踊る          *corte : タンゴダンスのステップのひとつ
変に気取ってドラッグを飲む
金にあかせた車に乗って南から北へ
上流階級の貴夫人みたいに走り去る

ちょっと ネエちゃん 聞きなよ!
バンドネオンが奏でる落ち着いたメロディーを
ちょっと ネエちゃん 聞きなよ!
あんたの哀れな心が 苦しそうに脈打っているのを
ちょっと ネエちゃん 聞きなよ!
このタンゴから 昔の町の姿が浮かび上がるのを
周りから煽てられて 今は調子に乗っているけど
明日のあんたに会ってみたいものだ!

ミロンガ*で踊りまくる 綺麗で 陽気な 誘いかけるような    *milonga : ここでは“踊りに行く場所”
ペパーミント酒の色をした やくざな感じの眼をして
不良がかった格好で フランス語の真似をする
罪作りな カルミン*色した唇の女の子       *carmín : 洋紅色・深紅色、カーマイン・レッド 口紅
ミロンガでは お前の身に付けた飾りが
派手に虚勢を張って光って見せている
そしてあの激しい動きのタンゴを踊る時
お前は 賢い男を馬鹿に変えて      
間抜けな男を賢く変える
邦訳:大澤 寛
 *hablar con “zeta”
“zeta” は “z” の音すなわち英語の ”th” の音をいう。
中南米のスペイン語では通常 ”s”音と ”z”音の区別をつけないで全て ”s”音で発音する。 そんな中でわざとらしく ”z” を ”th”音で発音すると “気障な” “お高くとまった” と受け取られることがある。
papusa : mujer hermosa y ,a la vez, agradable
miché=mishé : hombre que mantiene a una mujer y le da todos los gustos
chiqué : tono, amaneramiento,
posta : de buena calidad, // hermoso
aspaviento : exageración afectada de un sentimiento o un estado de ánimo,// ostentación
pandereta : タンバリン
prissé=pris, prise : droga, porción de cocaina que se aspira
仏語prendre(=tomar)の過去分詞
camba : revés de bacan
cachet : clase, toque distintivo de elegancia y señorío en el vestir y en los modos
pasaje : 章句・一節・ひとくだり   狭い通路・横町・路地
breva : asunto o cosa que se presenta como muy tentadora o prometedora // mujer hermosa
alhaja : 装身具、宝石類
faroleo : 虚勢・はったり・空威張り
meta y ponga : modismo que indica una acción intense y sostenida