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匿名
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「Alma de payaso 」(道化師の魂)(1930 ?)
(L) Antonio Pérez                       
(M) Raúl Saraceno

厚い化粧の裏側に しかめっ面も隠してる
お前の胸であんなにも 悶え苦しむしかめ面
狂ったような高笑い それはお前の嘆き節
お前の笑顔とお客の拍手 みんな一緒に鳴り響く
お前の瞳に張り付いた それら全てがひとつのドラマ
お客の誰にも判らずに お客は判る由もなく
道化は笑いのためにあり ただ喝采を受けるだけ
お前の心の悩みなど 他人(ひと)に知られることもなく

道化の心よ 判らぬか
嘆きはこぼれる花のよう お前の夢と同じこと
さあ笑え 道化よ それがお前の仕事
心がお前を泣くとても 何の変わりがあるものか

お前の頬をつたうのは 人目忍んだ涙の滴
お前の赤子が死んでゆく それがお前の憑かれた思い
そしてお客は手を叩き 笑い叫んで騒がしく
お前の嘆きの大きさを 知っているのはお前だけ
そんな捩じれた思いの中で 心を殺す術(すべ)を知る
心は狂い壊れてしまい まもなく叫び出すだろう
お前の喉を締め付ける あの結び目の大きさに
お前はもっと笑うのだ 泣くことなどは許されず  
邦訳:大澤 寛

サーカスやそこで働く道化師・ピエロを扱ったタンゴも多い。
「Amor de payaso」(道化師の恋)「El circo y los payasos」(サーカスとピエロたち)「Rie, payaso」(笑え、道化師)「Rie, payaso, rie」(笑え、道化師、笑え)等など。