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匿名
無効

「Alguien」 (1956) (誰か)
Letra : Eugenio Majul (1921-) Música : Héctor Stamponi (1916-97)

塩だったのか? 蜜だったのか? 何だったろう?
お前の唇付けに魅せられた俺の口に
満たされたものは
塩だったのか? 蜜だったのか? 分からない
俺たちの仲は 壊れたのだ
石膏の偶像のように!                            注:fetiche は「Afiche」の注 1 を参照
二人が神に召されると思うと辛い
時は流れる
祈りのように短く!
愛して  悩んで  彷徨って
本当の愛を見つけることもなく
待つことにも飽きて

街でお前の暮らしを知った
お前は独りで 傷ついて暮らしていた
何故俺はお前を愛したのだろう! 分からない!
多分俺は 誰かの中に自分を見つけたかったのだ
誰かに 俺を愛してくれそうな誰かに!
誰かに 俺を信じてくれそうな誰かに!
とある街角で お前は不幸を背負って歩いていた
俺はお前を愛した 宿命の愛だった

もう分かるだろう つい近頃 お前と俺とは
あのチュールを引き裂いたのだ
悲しく虚しいあのチュールを
もう分かるだろう つい先頃
青い蝶が飛んだ
青春を捨て去るのは 無様で残酷なことだ
そして人生の黄昏に 白い二つの手を探すことも
生きる  夢見る  感じる
足元に泥が迫っているのを
その泥に 足を埋めるのを!
邦訳:大澤 寛