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「Tabernero」(居酒屋の親爺)
Letra: Raúl Héctor Costa Olibieri (1897-1968)
Música : Miguel Cafre (1881-1936)+ Fausto Frontera (1898-1982)

喉を焼くような安酒で
人を馬鹿にする親爺よ
お前の呪われた毒で
俺のグラスを満たし続けてくれ
俺が気狂いみたいに床に転がるまで
俺のグラスを満たし続けてくれ
良き友である親爺よ

俺が酔っぱらって 
神を穢す言葉やら嘲り笑いやらの
淫らなタンゴを口ずさみながら
酔っ払いどもに喧嘩をしかけても
通りに放り出したりしないでくれ
良き友である親爺よ
俺はお前の呪われた毒で酔うことを
覚えて置いてくれ

俺は頭では馬鹿にしている心を
殺したいのだ
大抵の奴らは酒に酔う
他の奴らは唇づけに酔う
俺にはもう色恋はないし
昔あったのは死んでしまった
だから俺には親爺の注いでくれる
酒にしか楽しみはないのだ

(語り)
    酔っ払いってものは 皆が皆
    酔っ払いたくて呑むんじゃない
    酔うたび毎に心が震えるのを
    判ってくれるのは神様だけさ
    俺のグラス 空っぽだぜ
    注いでくれよ 親爺
    お前の呪われた毒で
    俺は満足するんだ

俺のグラスを満たし続けてくれ
俺は他にどうすることも出来ないのだから

邦訳:大澤 寛