返信先: 大澤寛のタンゴ訳詞集

ホーム フォーラム 資料掲示板 大澤寛のタンゴ訳詞集 返信先: 大澤寛のタンゴ訳詞集

匿名
無効

「Sombras nada más」(暗闇ばかり)
Letra: José María Contursi (1911-72)
Música : Francisco Lomuto (1893-1950)

俺の血管を ゆっくりと切って
俺の血を全部 お前の足元にぶちまけたい
こうするより他に 愛する方法(すべ)がないことを
お前に分からせるために
そしてその後で 死にたいものだ
それなのに 空と海の青さの
お前の青い瞳は 俺には閉ざされたままだ
孤独に打ち沈んだ俺の姿を見ることもせずに

暗闇、、、 ただそれだけが
俺の手を愛撫(なで)てくれる
暗闇、、、 ただそれだけが
俺の震える声の中で
俺は幸せになれた
今は 生きながら死にかけている
この 終わりのないドラマの 一番恐ろしい場面を
泣きながら生きている
暗闇、、、 ただそれだけが
お前の人生と 俺の人生の間に
暗闇、、、 ただそれだけが
お前の愛と 俺の愛の間に

俺の疲れた心に 何と短い間しか 
お前はいなかったことか
お前の手も声も 何とよそよそしかったことか
お前の光は 蛍のように現れて
俺の部屋の片隅の暗闇を消した
そして俺は 震える子鬼のようだった
俺には閉ざされたままで
孤独に打ち沈んだ俺の姿を見ることもしない
海の青さのお前の瞳は無いままに
邦訳:大澤 寛
Sombras : (主に複数形で)闇・暗がり
Tibio : 2.冷めた・熱意のない、冷たい・よそよそしい、煮え切らない