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匿名
無効

Soledad (孤独)       
Letra : Alfredo Le Pera (1904-35)
Música : Carlos Gardel (1890-35)

私は誰にも言って欲しくない
お前がお前の優しい命を 私からもう奪い去ったことを
私は嘘が欲しい お前のあり得ない電話を待つために
私は誰にも考えて欲しくない
私の永遠の孤独がどれほど苦く深いものかを
時は過ぎ去る 時計の長針はゆっくりtic tac しながら
悪夢をすりつぶしていく

私の部屋の嘆きの暗闇の中で
多分戻って来ないあの足音を待つとき
時々その歩みは止まる しかし入っては来ない そんな気がする
だけど誰もいないし あの娘(こ)も来ない
みんな私の夢が作った幽霊なのだ
あの娘(こ)の姿は 消え去る時に
私の心に灰を残して行く

銀色の文字盤の中では
時は苦しんで 進みたがらない
嘲笑うような眼差しで私を見つめる
奇妙な姿の人たちの行列
それは終わりのないキャラバンだ 
不気味な顰め面をして 忘却に沈んでゆく
私のものだったあの唇が 
その行列と一緒に去って行く
私に残るのは 私の不幸の苦しみだけだ

邦訳:大澤 寛