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匿名
無効

「Sirva otra copa」(もう一杯)
Letra : José Rótulo (1905-65)
Música : Arturo Gallucci (1909-78) 

もう一杯頼むよ バーテン
幾青春の年月を
捨てて去ろうとしてる俺
その年月を思い出す
酒は助けになるものだ
もう一杯やってくれ 我が友よ
話と話の合間には
この若い衆に世の中の
耐えねばならぬ物ごとを
語り聞かせることになる

較べるものの無いほどの
美しい瞳を持っていた
あの娘の瞳に唇付けた
較べるものの無いほどの
美しい唇の持ち主に
その唇はギンダ酒の暗い紫     guinda : 黒サクランボウ / マラスキーノ・チェリー
花の盛りのセイボの色 ceibo : アルゼンチン・ウルグアイの国花
どんなに語り続けても
つまりは気にもされはせぬ
耐えねばならぬ物ごとは
神の定めたものばかり
そして男というものは
悩んで 歌って そして時々
愛を夢見て生まれて来た

もう一杯頼むよ バーテン
俺は思い出したくない
愛は男を傷つけて
悩みを深くするばかり
もう一杯やってくれ 我が友よ    
もし俺の目に涙が見えたなら      
人生に起きる物ごとが         
耐えねばならぬ物ごとが                     
あるのを告げているばかり
もう一杯頼むよ バーテン
俺は泣くのを見られたくないから
邦訳:大澤 寛