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匿名
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「Mundana」(娼婦)
Letra : Manuel Barros ( -1982)
Música : José Basso (1919-93) + Floreal Ruiz (1916-78)
飲もうぜ泣こうぜ夜は招く
昔に戻った二人のように
心を曝け出すために
我々二人の傷ついた
深い心の傷跡を
生身で抉りだしながら
お前が夢見たあの空は
お前の手には届かずに
俺の心の荒野には
花ひとつさえありもせず

男の怒りがお前を責める
娼婦よ お前の身体には
泥と木屑が纏い付く
俺は 罪に撃たれた巡礼者
お前は 割れたガラスの身
そこから顔を覗かせて
マグダラのマリアは指し示す
女身の深い疲れを

俺たちが
同じ運命の罪人二人なら
愛の亡霊よ
俺と一緒に死のうじゃないか
アルコールの緩い流れに身を失って
疲れ苦しみ苦労した二人なら
飲もうぜ泣こうぜ 涙と酒が
もう一度お前を騙すのだ
白い嫁入り道具の夢で
そして俺には貸してくれ
暮らしを紡ぎ出す夢を
この泥沼の外では決して暮せぬ俺だから
邦訳:大澤 寛