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匿名
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「Milonga sentimental」(センティメンタルなミロンガ)
Letra :Homero Manzi (1907-51) Música : Sebastián Piana (1903-94)
お前を思い出すための
切なく哀しいミロンガよ
泣きながら嘆くひともある
俺は歌うぞ 泣かないために
理由(わけ)など何も告げないで
あっという間に冷めた愛
俺は自分を慰める
女は裏切るものだなと 

男だぞ お前を激しく愛するための
男だぞ お前の幸福を願うための
男だぞ 受けた仕打ちを忘れるための
俺はもう お前を許したのだから
お前が知ることは無いだろう
お前は信じられないだろう
俺がお前にひれ伏したら
お前は笑い出すだろう

それは容易(たやす)いことなのだ
裏切りの恨みを晴らすのに
相手に傷を付けるのは
愛の行方を決めるのに
ナイフで決着(しまつ)をつけるのは
だけど容易いことじゃない
愛の縺(もつ)れを断ち切ることは
縺れが心の止まり木に
固く結ばれている時は

お前を居なくさせたミロンガ
お前を思い出すミロンガ
お前の家のバルコニーで
誰にも歌わせたくないミロンガ
お前が夜にやって来て 朝には帰って欲しいのだと
時々はいいよと告げるため そして駄目だと叫ぶための                   邦訳:大澤 寛

De golpe = de repente

この曲および近代的なミロンガの誕生については石川浩司編 「タンゴ名曲事典」 に詳しい記述がある。