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匿名
無効

「La solita」(淋しい女(ひと))
Letra y música :
Enrique Cantore (1905-82), Edmundo Rivero (1911-86) y Víctor Buchino (1920-?)
人は言う
あの女(ひと)には何も悲しむことがないと
誰かを思って 泣いたこともないと
誰かを思って 泣いたこともないと
苦しみ抜いて 歳をとり
泣くことにさえ疲れたと

一人ずつ 人は皆
墓に埋められ 天に召される
あの女(ひと)は 独り残されたけど
泣いたことはないと人は言う

人は言う
あの女(ひと)には何も悲しむことがないと
誰かを思って 泣いたこともないと

来る日も来る日も門に立ち 空を眺めて 
決して聞くことのなかった あの言葉を
聞かせてくれと 乞い願ったと言う

あの女(ひと)に 希望は嘘を繰り返し
幾度となく 空しい旅路に旅立たせた
だがあの女(ひと)は泣かなかったと人は言う

人は言う
あの女(ひと)には何も悲しむことはないと
誰かを思って 泣いたこともないと

あの女(ひと)の髪は 白くなったけれど
ずっと男を待ち続けた
ずっと男を待ち続けた
仲間の女たちは皆結婚したけれど
あの女(ひと)の門口で 荷を下ろす男はいなかった
いたずらな風が あの女(ひと)の窓を叩いた
あの夜 そして別の夜も ゆっくりと
そして風は見た 
あの女(ひと)が泣くのを 泣き続けるのを

人は言う
あの女(ひと)には何も悲しむことはないと
誰かを思って 泣いたこともないと

邦訳:大澤 寛

naide = nadie
(この歌と「Milonga triste」とは曲想が似ている?)