<ラスト・タンゴ>のライブを聴く

雑司ヶ谷「エル・チョクロ」で<ラスト・タンゴ>のライブを聴く

齋藤冨士郎

  

 10連休最後の56日(月)に雑司ヶ谷「エル・チョクロ」でのラスト・タンゴのライブを聴いた。この楽団は2017918日にもやはり「エル・チョクロ」でライブ行っており、「エル・チョクロ」でのライブは今回が2回目である。メンバーはバイオリン兼リーダーの柴田奈穂、アコーディオンの田ノ岡三郎、コントラバスの西村直樹、ギター兼編曲担当の江森孝之の四重奏団編成に、歌手のマヤンが加わっている。演奏曲目は1.  Last Tango*, 2. Romance de Diablo, 3. Vals de Mahyo, 4. Gallo Ciego, 5. Buenos Aires*, 6. Uno*, 7. La Puñalada, 8. La Cumparsita, 9. El Choclo, 10. A Evaristo Carriego, 11. Tango Railroad, 12. Nada*, 13. Los Pájaros Perdidos*, 14. Nocturna, 15. Fungo, 16. Libertango, アンコールAdiós Muchachos* 17曲で、1.から8までが前半、9以下が後半である。*印はマヤンが歌った曲である。

 全体的に演奏のテンポは速く、小気味よい。リーダーの柴田奈穂のバイオリンが大活躍することは勿論だが、田ノ岡三郎のバンドネオン顔負けのアコーディオンも見事であった。何かを叫びながらコントラバスを弾き続ける西村直樹の力演ぶりも聴く者を楽しませる。江森孝之のギターはあまり派手な動きはしないが、オリジナリティーに溢れた編曲は中々のものである。

 演奏曲目には古典曲は少なく、ピアソラの作品や自作曲が大半で、演奏スタイルも現代風であるから、古典タンゴ愛好家には取りつきにくいかもしれない。しかし聴いているとそんなことは全く気にならない。それに加えてメンバーの演奏中の派手な動きも面白い。これは人によっては嫌う人もいると思うが、私は大いに楽しんだ。その意味でこの楽団は聴くと同時に観て楽しむ楽団でもある。CDではその面白さは伝わらないであろう。

 演奏日直前になって「エル・チョクロ」の伊藤修作氏から「まだお席がございます。予約なしでもOKです」という半ばSOSの書き込みがフェースブックにあり、それが効いたのか当日は大入り満員であった。しかし残念ながらNTAメンバーは私一人であった。NTAメンバーには古典曲愛好家が大部分を占めていることはよくわかっているが、こういうライブにももっと足を運び、視野(聴野?)を広がることも重要ではないかと思った。

Leave a Reply

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください