青木菜穂子七重奏永福町ソノリウムに初登場

青木菜穂子七重奏永福町ソノリウムに初登場

 

2019年12月4日、京王井の頭線永福町から徒歩7分の「SONORIUM」という新しいコンサートホールで青木菜穂子率いる七重奏“Celeste Septet”のライブが催された。チラシには「冬の夜に流れるアルゼンチンタンゴ・フォルクローレの新しいカタチ」と題して、第1部はタンゴと一部フォルクローレ、第2部はタンゴと自作曲の構成で行われた。

バンマス兼MCはピアノの青木菜穂子自身で、これにバンドネオン北村聡、バイオリン吉田篤、コントラバス田中伸司、ボーカルSayacaまでは毎度お馴染みの顔ぶれであるが、これにギターの大柴拓とチェロの西谷牧人が加わり、チラシに書かれている「新しいカタチ」が展開される仕掛けになっていた。

青木菜穂子とSayacaはブエノスアイレス留学時からの間柄だそうで、時折神楽坂でドゥオもやっており、息はぴったり合っているが、この日は作曲:青木菜穂子、歌詞:Sayacaによる“La Montaña de la Luna”という新曲を披露した。歌詞はスペイン語なので、Sayacaが 最初に日本語で大略を説明し、その後レシタードに入り、演奏に移行した。タンゴのコンサートやライブでは兎角新曲や演奏者の自作曲を毛嫌いする向きが多いが、こうした新曲で、然も本来のタンゴではない楽曲の披露の仕方があればまず抵抗はなさそうである。

「ソノリウム」という小ホールは左程よく知られた会場ではないが、永福町駅の北口から真っすぐに歩いて7分程の所にある大圓寺という比較的大きな寺院の真向かいのマンションのような建物の1階にあり、気が付かないと通り過ぎてしまうような所である。入口も狭く大勢で押しかけるようなホールではないが、最大の長所は天井が高いのと床が板敷きなので、音響が好く、田中伸司のコントラバスを始め、各楽器の音が見事に調和していたことである。普段は別に活動している大柴拓はクラシックギターとアコースチック・エレキギターの両方を携えての登場であったが、いずれも実に冴えた響きを呈していた。収容定員は100名であるが、この日は100席満席で、あまりよく知られていない会場で、しかも七重奏という若干玄人志向の演奏にも拘わらず、ホールが一杯になったのは見事である。 因みにこの日の演奏曲目は下記の15曲であった:

  1. Chiqué (M: Ricardo Luis Brignolo)
  2. El andariego (M: Alfredo Gobbi)
  3. Pájaros (M: Naoko Aoki)
  4. Mano brava (M: Manuel Buzón)
  5. El corazón al sur (L & M: Eladia Blázquez)
  6. Se potesi ancora (L: S. Bardotti / M: Ástor Piazzolla)
  7. Otoño porteño (M: Ástor Piazzolla)
  8. Si sos brujos (M; Emilio Balcarce)
  9. Donaré (L: C. Ceretti / M: O. Pometti)
  10. La montaña de la luna (L: Sayaca / M: Naoko Aoki)
  11. Cuando muere el angelito (L: M. Ferreyra / M: E. Inchausti)
  12. El día que me quieras (L: Alfredo Le Pera / M: Carlos Gardel)
  13. El faro (M: Naoko Aoki)
  14. La oncena (M: E. Lagos)
  15. <アンコールに応えて>  El choclo (L: Enrique Santos Discépolo / M: Ángel Villoldo)

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