ライブレポートーオルケスタ会田桃子

オルケスタ会田桃子を聴く

 

 12月17日目黒のブルース・アレイ・ジャパンでNTA会員の会田桃子のオルケスタによるクリスマスライブが開催された。ここは普段はジャズやポップスのライブをやっているらしいが、この日は久方振りのタンゴで満席であった。といっても日頃見かけるようなタンゴ人の姿はなく、NTAの齋藤副会長を見つけ、隣に座らせてもらった。

会田桃子のライブはクワトロ・シエントスのようなコンフントで演奏されることが多いが、この日は八重奏のオルケスタで、それも会田本人のバイオリンにビオラ、チェロ、コントラバスが加わり、重厚な弦の響きを演出した。

メンバーは:会田桃子(Vn & Vo)吉田篤貴(Vn)北村聡(Bn)鈴木崇朗(Bn)内田麒麟(Vc)三枝伸太郎(Pf)高杉健人(Cb)河村泉(Va)の8名で、この中鈴木崇朗は編曲者としても腕を発揮していた。

曲目はラ・クンパルシータに始まる古典曲数曲の傍ら、会田自身の作品である “Desayuno con vos”や、三枝作品の “Peregrinación” 等の自作曲も披露するなど、中々バランスの取れた構成であった。古典曲の取り上げ方も毎度お馴染みの編曲ではなく、このメンバーならではの新感覚の編曲が採用されているのは見事であった。またピアソラの「リベルタンゴ」を弦楽四重奏で演奏するなど画期的な試みも行われていたのも特筆すべき処であった。

会田桃子だけではないが、今や日本のタンゴ界をリードしている若手演奏家のライブはとかく従来型というか伝統的な演奏に固執するタンゴファンからやや敬遠されている嫌いがあるが、こうした新感覚が次々と展開されるライブは是非足を運んで鑑賞するタンゴ人がもっと増えて行くべきではないかと考えさせられて一日であった。v

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